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旅行記

タイ・バンコク旅行3: 航空情報追補

はじめに

sharpness.hatenablog.com

sharpness.hatenablog.com

これらの記事の続編として、他に得られた情報についても追記する。

続・いかに安く快適に成田〜バンコク往復するか

今回、新たに搭乗した往復ノックスクートについてレビューしたい。

  • 行き: 成田(NRT)→バンコク・ドンムアン(DMK)
    • TR869便: スクート NRT 10:00 -> DMK 15:00 (B787-8)
    • XW101便: ノックスクート NRT 13:55 -> DMK 18:25 (B777-200) NEW 予約時 14,386円
    • XJ603便: エアアジアX NRT 14:25 -> DMK 19:35 (A330-300) 予約時13,700円
  • 帰り: バンコク・ドンムアン(DMK)→成田(NRT)
    • TR868便: スクート DMK 00:45 -> NRT 08:50 (B787-8)
    • XW102便: ノックスクート DMK 02:45 -> NRT 10:25 (B777-200) 予約時3,699タイバーツ(THB)=当時約13,400円 スクートビズ利用(いわゆるプレミアムエコノミー相当)
    • XW102便: ノックスクート DMK 02:20 -> NRT 10:25 (B777-200) 予約時2,400THB

ノックスクート

往路ノックスクートは、スクートインサイダー経由で予約したが、どうやら軽食が付くらしい。 チケットの右下に何か文字が書いてあると思うが、それが昼食が出るかどうかの印だということらしい*1。 座席も、そのためかは分からないが、ギャレーの近くの通路側の席であった。 相変わらず、昼行便の機内はやることがない。途中は照明も落とされるために寝る以外に時間を潰す方法がないが、これがLCCの醍醐味だろう。

帰路のノックスクートは、前回登場時に比べて安くなっているが、これはセールのタイミングを狙ったためである。

www.lifeistravels.com

例えば上記のように、たまにLCC各社はセールをやっており、セールを利用すると航空会社横並びの値段よりも安く購入することができる。Google Flightsのアラートを着けておくことで、値段が変動したときにメールで通知を受け取ることができるので、便利である。

また、サイレントゾーンの座席指定を行った。これは、エコノミー前方の座席は、追加料金を払うことで指定することができる。これが実際は値段が高くて、1,200 THB ぐらいとられてしまったのだが、それでも日本円に換算すると1万円強となる。 そして、だいたいこのサイレントゾーンは空いていることが多いので、うまくすると1席の追加料金だけで横一列を独占することが可能なのだ。この裏技はTwitterなどですでに出回っているので、ご存じの方もいるかとは思うが、実際にそれを利用して、横一列で寝ながら帰ってくることができた。下手すると、スクートビズ(今では、スクートプラスに名前が変更になった)よりも快適かもしれない。

番外編: 羽田〜バンコク個別往復搭乗記

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往路(ANA

ANAを利用する場合、羽田・成田からバンコクの間は、一日当たり実に5往復している。深夜帯だけでもほとんど同じ時間に2本運行されており、日本航空タイ国際航空も同じ時間帯に飛ばしている。東南アジアの便は、片道せいぜい6時間ぐらいで飛んでしまう。これは寝るにはいささか短い時間だ。しばしば出張の時は、経理からは深夜便があるならば、無駄に一日滞在せずにその便で帰ってくるように言われてしまうが、それだと全然睡眠ができずに、翌日に差し支えが出てしまう。それを考えると、昼行便のほうが気が楽である。特に、見たいドラマや映画があるのであれば、時間を考えると丁度良いと言えよう。

機体は787-9である。この点はスクートと実はそれほど変わりは無いが、機内サービスが充実しているのがありがたい。とはいえ、夜行便だと一回目の軽食は水とお菓子の小袋が提供されるだけで、それほど量が多いわけではないことに注意。二回目の朝食が実質的にはメインの食事となるが、到着時間がはやい分、かなり早い時間に提供されることになるのに注意と、機内食事情についてはあまりうれしくないことに着目しておきたい。

入国はそれほど時間がかからなかった。恐らく、ちょうどこれ以前に到着した便は少なく、これ以降にたくさん早朝便が到着する様子だったので、到着してすぐに入国に向かえば、それほど待たされることなく入国ができるようになる、というイメージだ。この点で、この続行便に乗るよりもこの便に乗る方が便利かもしれない。

復路(フィリピン航空)

たまたま、手荷物の値段と時間を考慮した場合、フィリピン航空で帰るのが最安になるルートがあったので、試しに選択してみた。まず予約時に、どのサイトから予約するかによって値段が違うというのが難しい。Trip.com が最安であったのでそれを選択したが、予約を申し込んでから発券されるまでに最大24時間の待ち時間があり、本当に手荷物有りの料金で発見されるのかが不安であったが、無事発券された。

まずはスワンナプーム空港を紹介したい。航空需要の増加に伴い、手狭となったドンムアン空港にかわって新設されたのがスワンナプーム空港であり、近代的な設備と2本の滑走路を兼ね揃えた、東南アジア有数のハブ空港である。様々なフルサービスキャリア(FSC)が発着する国際空港でもあり、アジアが中心のドンムアン空港と差別化が図られている。このスワンナプーム空港には巨大な鬼(ヤック)が鎮座している。深夜の出発となる。フィリピン航空のチェックインカウンターは、周囲の中国便に比べて比較的すいていた。手荷物もバゲッジスルーによって、羽田まで預けることができた。

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毎回少し時間がかかり、靴まで脱がされる保安検査もあるが、出国審査を抜けると、こういったものが鎮座していた。

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以下、カメラの電池が切れてしまったので、特に写真は無い。

バンコクからマニラへはA321neoが就航していた。深夜便であったがほぼ満席で、日本人は恐らくほとんどいない。エコノミーの中央席で堪え忍ぶ。深夜便ではあるが、ちゃんとした機内食が出された。機内は途中暗くなるものの、航行時間は3:15であったので、ほとんど寝る暇もなくマニラに到着した。

マニラで注意すべきことは、トランジットであっても手荷物検査があるが、その時に水だけでなく、折り畳み傘を手荷物で持っていると没収されてしまったことであった。またマニラのニノイ・アキノ空港の第二ターミナルにフィリピン航空の国際線は発着しているが、混んでいてあまり座席がない上に、朝食を探すのも難しいので、待ち時間が中途半端の場合、滞在するのは難しく、むしろ長いトランジット時間をとって、マニラ観光したほうが楽しいかもしれない。

マニラから羽田へはA330-300が就航していた。こちらは打って変わって日本人も多く、座席も窓側を指定したとき、通路側にはほとんど座っていないほど空いていた*2羽田空港では荷物が出てくるのにやたら時間がかかったが*3ロストバゲージもなく荷物を回収できた。

安い乗り継ぎ便にはどのようなものがあるか

実際、LCCであっても夜行便であれば、機内サービスに妨げられることなく寝られるし、昼行便もタブレットなどを持参して時間をつぶすことができるのであれば、それほど苦にはならないだろう。基本的にはどのタイミングであっても、LCCで移動するのが安価ではあり、実際空いているのではあるが、敢えて他の選択肢を安く選びたいという人に、いくつかルートがあるので紹介したい。

  • フィリピン航空(マニラ経由)
    • 片道でまれに荷物込みでLCCより安い場合がある。復路のレビューについては上記を参照されたい。
  • ベトナム航空(ハノイ/ダナン/ホーチミン経由)
    • こちらは往復利用が必要だが、往復でLCCに拮抗する値段をみかけることがある。場合によっては夜の乗り継ぎとなるので、乗り継ぎ時間の短い組み合わせを見つけなければならないなど、少々使い勝手が悪い。往復で別の空港を経由することもできる。
  • Peach(那覇経由)
  • 香港航空/香港エクスプレス(香港経由)

タイはプライメートシティであるバンコクが巨大な都市圏を形成している一方、地方都市はかなり規模が小さい。これが、日本の各地にバンコクから直行便が就航している一方で、バンコクの各地には日本から直行便がない理由だろう。こうしたところに行くには、どちらにせよ乗り継ぎが必要となり、運賃も高めになってしまう。セールや経由の組み合わせなどで、できるだけ節約して行きたいものだ。

*1:あいにく、機内食の写真は取り損ねてしまった

*2:もっとも、これは閑散期の平日だったからなせる技で、繁忙期や土日などにはそうであるとは限らない

*3:乗り継ぎ便だったからだろうか

タイ・バンコク旅行2: 移動手段、観光地、食事、etc……

はじめに

航空機については前回の記事で触れたので、ここではタイに着いて以降の観光tipsについて紹介したい。2019年1月現在の情報であることと、

sharpness.hatenablog.com

Wi-Fiを予約する

シンガポールは至る所にWi-Fiが飛んでいるので、最悪Wi-Fiがなくてもなんとかなったが、タイは割とそうでもないことと、Grabなどのタクシーを利用したいことを考えると、Wi-FiSimカードは必要不可欠であるといえよう。

残念ながらSimフリーでない端末しか持ち合わせていなかったので、Wi-Fiを借りることにした。まず悩むのが4Gか3Gのどちらにするかだが、3Gでも調べ物をする程度であれば全く困らなかったことをお伝えしておきたい。あくまで私の場合だが、予約時に「タイ3G+紛失サポート+モバイルバッテリー」の組み合わせで最安だったのがWi-Hoだったので、しばしばWi-Hoを利用している*1。どの会社でも、価格ドットコム経由で検索するのが一番コスパが良さそうなのでオススメだ。

kakaku.com

Wi-Fiは空港で受け取ることができるが、Wi-Hoの成田第2ターミナルの場合はQLライナーという、空港の端まで取りに行かなければならない。Wi-Hoであれば、3000円以上になるようにうまく調整して、宅配で受け取ってしまうのも手だ。https://blog.hatena.ne.jp/my/

www.ql-liner.co.jp

バンコクに着いた!どう移動するか

ドンムアン空港に着いてすべきことは、まずはWi-FiとGrabを利用可能な状態にすることだ。Wi-Fiドンムアン空港のものを利用することもできる。GPSをオンにして、現在地がタイであることを認識させないと、クレジットカードを登録しようとしても、弾かれてしまう。最初MasterもVisaも弾かれて万事休すと思ったが、GPSを測位し直したところ、アプリが、筆者の現在地がタイであると認識できたようで、正常に登録できるようになった。

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道路事情(Grab・タクシー・トゥクトゥク

基本的に、夕方、特に金曜の夜の下道は非常に渋滞する。全く動かないこともしばしばあるので、その場合は鉄道を利用するほうが良い。

ハイウェイに乗るとき、料金は自分で払えとなっているウェブ上の記述が多いが、今は運転手が乗車後、高速代金を登録するようなシステムになっているようだ。そのため、今回は一回もハイウェイ代金を要求されることはなかった。しかし平時に乗るGrabは、タクシー相場より高めなのは言えるだろう。

金曜の夜などは、タクシーはもちろん、バンコク中央部ではなかなかGrabも捕まらない。そもそも主要な交差点が一度捕まったところで、道路がスタックしているとなかなかたどり着けず、キャンセルになってしまうこともあった。最終的にトゥクトゥクにお願いして乗せてもらったが、地元住民のガイドがなければ、ホテルまで帰り着くことができず、ひいては空港に間に合わなかっただろう。

トゥクトゥクはそれなりに値段も高い。でも、トゥクトゥクの運転手は抜け道もかなり知っているので、ナビ通りの運転をするGrabより、抜け道を駆使してたどり着く熟練ドライバーのほうが、結果として早く到着するということはあるようだ。

鉄道事情(BTS・MRT)

何も下調べをせずに行ったところ、どうやらBTSとMRT、ARLという3種類の交通機関があるようで、BTS高架鉄道、MRTが地下鉄、ARLがスワンナプール空港にくための路線ということだそうだ。シンガポールと同じく、今もどんどん路線の延伸が続いている*2。このうちBTSは距離に応じて値段が変わるが、最大でも44タイバーツと大変良心的な価格となっている。日本の鉄道のように電光掲示板で次の列車がいつ来るのかということを告知してくれるわけではないが、待っていればすぐに来るので何の問題もない。

基本的に各駅停車しかない。BTS-BTS間の乗り継ぎは、中心部のSiam駅で、上下の階にそれぞれ2路線が併走するようになっているので、乗り換えは上下移動だけで良いので非常に楽である。一方でBTSとMRTの乗り換えは、基本的に高架と地下の移動が生じる上に、切符を買い直さなければならない。

切符の購入は、券売機で硬貨を使うか、そうでなければ窓口で両替or直接発券してもらうしかない。窓口では、降りる駅を言うか、両替してほしい旨を伝えれば良い。紙幣を崩したい場合は窓口に行かざるを得ない。そのため、金曜夜などは窓口と券売機が長蛇の列になっていて、どちらも買うのに十分以上かかった。MRTなどは、東京の夜の通勤ラッシュと遜色ないぐらい人が多く乗るので困ったが、日本のようにずっと両手を上に掲げている男性客はいなさそうであった。

徒歩

バンコクの歩道は、車道との段差が大きい(車が乗り上げないようにするためか)ことと、凸凹が多いことが気になった。またなぜか水たまりが至る所に出没していて、下手に足を踏み入れないように注意することが必要である。

バンコクでどう過ごしたか

プール

一定以上のレベルのホテル、コンドミニアムにはプールが併設されていて、泳ぎ放題である。暑いし、どうせなら泳がないと損なので、せっかくタイに行くのであれば水着持参で行きたいところである。現地の大型ショッピングモールでも水着を買うことはできるが、日本で冬場に水着を購入するのは難しい。例えば成田空港では、三愛水着楽園が唯一の水着ショップだが、男物であっても数千円クラスのものが必要となり、サポーターも購入するとさらにお金がかかる。なので、タイに行くことが決まったら前もって、通販で水着を購入しておこう。

Health Land

これはいかがわしい店ではなく、いわゆるマッサージ店である。清潔な店舗の割りにお手頃価格というところで、オイルマッサージをしたところ、1時間半で1,000バーツほどであった。ただ、施術のおばちゃんはかなり指示が雑というか、あまり意思疎通ができない感じなので、雰囲気で色々会話したり、動いたりする必要がなさそうだ。それほど痛くないコースだったので、全体をなでられている印象なので、いかにもなマッサージをやりたい場合は、古式マッサージを試してみる価値はありそうだ。

JCBラウンジ

BTSのChit Lom駅とSiam駅の間スカイウォークとよばれる空中のペデストリアンデッキが整備されていて、非常に歩きやすい。回りには、CentralWorldと呼ばれる巨大ショッピング・モールがあり、NaRaYaなどタイのブランドグッズをショップで購入することもできる。また、スカイウォークから町を見てみると、通りに廟があり、その回りが広場のようになっている。少し見ていると、謎の催し物もやっているようだった。

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このスカイウィークの、Chit Lom駅よりのビルの9階にJCBラウンジがある。地図を手に入れたり、オススメの観光地を紹介してもらったり、5枚までであれば印刷などができる。この旅行の前に、JCBのクレジットカードを手に入れておいてよかったと安心した次第。海外ではJCBならではの特典がある所も少なくないので、旧来の「JCBは国内」というイメージを覆し、海外旅行にもJCBカードを持って行く価値があると感じるようになった*3

www.jcb.jp

余談だが、このラウンジが入っている建物の1階には、メイソー(MINISO)が入っていた。

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アジアティー

↑のラウンジで紹介してもらったのが、このアジアティークと呼ばれる巨大ショッピングタウン。

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路地みたいなところに大量に店舗が並んでおり、様々なタイグッズが売られている。しばしば見かけたのが果物の形をした石けん(1個50バーツ)。

アジアティークへのアクセスは、BTSのサパーン・タクシン駅から無料の船に乗ることになる。このサパーン・タクシン駅というのがくせ者で、BTSはほとんどが複線なのだがこの駅だけ単線である。そのため、ホームは1つしかないが、そのホームに上り線も下り線もどちらの電車も到着する。まさか首都に近いところでこういう駅があるとは予想していなかった。駅から階段を降りるとすぐそこはチャオプラヤ川だ。川沿いに歩くと船着き場があるので、そこから無料の船で約15分で到着できる。

このアジアティークですごいのは、なんといっても観覧車である。普通、日本の観覧車といえば、1周あたり数分ぐらいかけてゆっくりと回るのが常であるが、この観覧車は5倍ぐらいの速度で回るので、まずそのスピードにびっくりする。その上、1周では終わらない!、だいたい5〜6周ぐらい?*4回ったところで、だんだんスピードがゆっくりになり、ようやく降りることができた。日本では安全性がどうとか言われそうな気がしますが、そんなことはお構いなしの高速回転に度肝を抜かされた。

観覧車から望む夜景もとても綺麗である。チャオプラヤ川の川沿いはビルが建ち並び、中には月15万円以上するようなコンドミニアムも立っている。この川沿いが、バンコクの経済発展を象徴しているようだ。

ナイトクルーズ

チャオプラヤ川を往復するナイトクルーズが、アジアティークから出航している。その他にもチャオプラヤ川沿岸のいくつかの港から出航しているようだ。私が乗船したクルーズは、EDM系をガンガン大音量でかけながらチャオプラヤ川を往復する、たいへん近所迷惑な、それでありながら面白いクルーズだった。(たしか1人1200タイバーツという、それなりに張るお値段だったので、これは見栄を張る以外には余りオススメしない。)私が乗ったクルーズはやたら韓国人の観光客が多く、K-POPが流れ出すとおばちゃんが踊りまくっていた。江南スタイルが流れたときが最も船内が盛り上がった。船内の説明書きも韓国語併記で、多くは韓国人客向けの客船だったのだろう。

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船からは、ICON SIAMという、高島屋などがはいった巨大なショッピングモールが見えた。川からみる外観は巨大な船のようだ。日本でこんなビルを建てたら間違いなく、無駄遣いとどやされるか、採算度外視とみなされるだろう。しかしバンコクであれば、このビルを建てたとして、これが霞んでしまうような、さらに豪華な建物が、更に建っていくのだろう。他にも、黄金の寺院であるワット・アルンも川から眺めることができた。1時間ほどの航行だったが、夜のバンコクを味わう最高のクルーズであった。

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ナイトバザー

所謂、屋台村であるが、その規模を侮ってはいけない。MRTのタイ文化センターの近くにある屋台が、かなり広く、様々な種類の屋台が建ち並んでいて、見応えがある。観光客も地元の人々も入り交じっており、様々な料理が低価格で味わうことができる。

やたらTシャツが売っていて、なかには怪しい日本語で書かれた謎のTシャツも売っている。こうしたTシャツを適当に購入して気楽に着ると言うのも、また一つの楽しみ方ではないだろうか。

バンコクの食事

いかにも東南アジアという味付けであるが、筆者はかなり好みである。タイ料理はエビを使ったものが多く、エビが好きな人にもオススメだ。ここで紹介するのは、タイ料理のほんの一部にすぎない。

カオマンガイ

茹でた鶏肉をライスの上に載せたシンプルな料理であるが、謎のタレと絡めて食べることでとても美味しい。大胆にも屋台でカオマンガイにトライしてみたが、幸いにしてお腹を下すことはなかった。

ガパオライス

いわゆるガパオライスを頼もうと思ったが、ガパオというと通じない。結局、なんと言えば通じたかは忘れてしまったが、同等のものにありつくことができた。

パッタイは日本で食べてもタイで食べてもだいたい似通った味がするが、なぜか日本で食べるガパオライスとタイで食べるそれは異なると感じる。米の炊き方や、スパイスの成分が違うとか、なにがしかの理由はあるのだろうが、タイのガパオライスを食べると、東南アジアに来た、という感覚を我々に与えてくれる。

その他

その他にも色々食べたが、名前が思い出せないので画像だけ貼っておく。

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ビールの話

筆者が行ったときは3種類のビールを飲んだが、それぞれ獅子と象と豹のマークがあしらわれている。どれも飲みやすく、おいしいビールであるといえよう*5

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バンコクのその他のトピック

バンコクでの通貨事情

空港で両替するより市中で両替したほうがレートが良く、これはクレジットカードでショッピングするよりもレート的にはよいようだ*6。ただし歓楽街の前にある両替所はレートがあまりよくなかった。

屋台などクレジットカードが利用できない場所も多く、また地下鉄や高架鉄道(BTS)に乗るための券売機は硬貨しか受け付けないので、できるだけ硬貨を持っている方が便利である。

バンコクの気候

1〜2月ぐらいが涼しく、最も「サバーイ」な気候である。寒いのではないかと警戒して半袖Tシャツをあまり持って行かなかったが、普通に暑いので半袖Tシャツで十分だった(現地で買い足した)。ただし、建物の中は空調が効きすぎていることもあるので、確かに長袖を1枚持って行っても良いとは思う。

*1:セールを利用すれば、4G利用でもそれほど値段は変わらないようだ

*2:日本とは大違いだ

*3:実際今回、ホテル代を支払ったときにデポジットを要求されたが、何故かホテル代を支払ったクレジットカードではデポジットが支払えず、サブカードを出して事なきを得たので、複数枚クレジットカードを持っておくことで命拾いした。

*4:厳密に数えていない

*5:残念ながら筆者には細かい違いが分からない

*6:パスポートは必要なので注意

タイ・バンコク旅行1: LCCで成田(NRT)〜ドンムアン(DMK)をどう移動するか

はじめに

東京〜バンコク往復するためのtipsをまとめたので、初めてタイ(バンコク)に行く人に向けて共有したい。 2019年1月現在の情報であることを留意されたい。

いかに安く快適に東京〜バンコク往復するか

まずは、航空券を予約することが必要である。ここでは、多少の手間をいとわず格安航空を使ってできるだけ安く抑えることを考えることとする。もちろん、マイルが貯まっている場合は何も考えずフルサービスキャリアで発券すればよい。

様々な航空機予約サイトを比較したが、Google フライトがシンプルである。なぜならば、便ごとの価格が一目瞭然だからだ。そのため、ユーザーが自由に行き帰りの便を組み合わせることができる。更に、航空会社の予約ページへのリンクが提供されるので、予約サイトの手数料を取られずに済む。また日程によっては、往復で異なるLCCを提案してくれるのだ。もちろん、このような買い方をすると、自分でそれぞれの航空会社のサイトで予約する必要がある。ただし、航空券とホテルを同時に予約することで安くなるケースもあるので、現地のホテルも同時に取りたい場合は、やはり予約サイトのほうが良い場合もある。

まずは空港の紹介である。東京も成田・羽田と2つのターミナルがあるように、バンコクにも2つの空港がある。

  • ドンムアン(DMK): 昔からある空港。LCCが利用する。中心部に来るにはタクシー/grabを使うか、バスを利用する必要がある*1
  • スワンナプーム(BKK): 新しくできた空港。フルサービスキャリアが利用する。ARL(エアポートリンク)とよばれる高架鉄道が乗り入れている。

基本的に直行便は、羽田/成田〜スワンナプーム(フルサービス)、成田〜ドンムアン(LCC)という組み合わせになっている。航空券代を節約する場合は、成田〜ドンムアン一択となる。またバンコクについては、乗り継ぎ便のほうが安くなるということはないといって良いだろう*2。基本的には、LCCを使うと、朝発〜午後着か、午後発〜夜着か、夜発〜深夜着の3パターンであり*3、偏西風の影響を考えると行きが7時間程度、帰りが6時間弱となる。時期にもよるが最安で往復2万円台〜となり*4、フルサービスキャリアの約半額で往復することができる。現在エアアジアX、スクート、ノックスクート、タイ・ライオンエアの4社が運航しており、競争によって安くなっているので旅行者にとってありがたい限りだ。

私が搭乗したことのあるのは、以下の便である*5。時差は2時間である。

  • 行き: 成田(NRT)→バンコク・ドンムアン(DMK)
    • TR869便: スクート NRT 10:00 -> DMK 15:00 (B787-8)
    • XJ603便: エアアジアX NRT 14:25 -> DMK 19:35 (A330-300) 予約時13,700円
  • 帰り: バンコク・ドンムアン(DMK)→成田(NRT)
    • TR868便: スクート DMK 00:45 -> NRT 08:50 (B787-8)
    • XW102便: ノックスクート DMK 02:45 -> NRT 10:25 (B777-200) 予約時3,699タイバーツ(THB)=当時約13,400円 スクートビズ利用(いわゆるプレミアムエコノミー相当)

どの便も、成田は第2ターミナルからの出発であった*6。今後追加されるライオンエアは第1ターミナルなので要注意。機内に飲食物の持ち込みはNGだが、制限エリアで買った水ぐらいは暗黙で了解してくれるようだ*7。共通して機内はだいたい寒いので、上着を持ち込むことをおすすめする。今までのあいだは特段、うるさい乗客がいて困ったということはなかった。

スクートの往復はどちらもシンガポールに行く際の乗り継ぎで利用した。日本タイ間とタイシンガポール間は同じ機体だが、transitのためにドンムアン空港で一度降りなければならない。降りたら係員の誘導に従えばよい。あまり時間がないが、一応ショップに立ち寄ることができる。しかし、基本的にタイバーツで決済する必要があるので、タイバーツがなければクレジットカードを利用する必要がある。途中のマックで飲料水を買おうとすると、クレジットカードによる決済は100THB以上と言われた。ところが、水は1本40THBだったので、3本以上買わないといけない。また、普通に搭乗口近くにあるマンゴースムージー屋がオススメである。筆者は毎回ドンムアン空港に立ち寄る度に、そこでマンゴースムージーを飲んでいる(150THB)。

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スクートについて

スクートとノックスクートの違いとして、ノックスクートはタイのLCCであるノック・エアとシンガポールLCCであるスクートの共同出資の、タイのLCCである。しかしどちらも、スクートの公式サイトから予約することができる。決済はクレジットカードで問題無いが、公式からはJCBでの決済はできない。もしJCBで決済しようと思ったら、PayPalを経由する必要がある。また、タイ発の片道で買おうとするとタイバーツでの支払いになるらしいが、発券する通貨を変えることもできる。 スクートの会員サービスであるスクートインサイダーに加入すると、半年割引のウェルカムバウチャーが配られる。しかし、このバウチャーを利用できない便*8もあるので、使えずに流してしまうこともあるかも。またシンガポール航空の会員サービスであるKrisFrierでマイルをためることもできるのだが、ノックスクートの便は事後登録できなかった*9

スクートのB787-8 ドリームライナーは新しい機体であり、エコノミーは3-3-3であったが揺れも少なく、非常に快適に搭乗することができた。快適すぎて、帰路の深夜便は離陸から着陸までずっと寝ていた。おかげで、入国のカードをもらい損ねて空港で走り書きする羽目になった。行きは昼行便で文庫本を3冊読むことができるほど暇だったが、有料でWi-FiWi-Fi経由でエンターテイメントを楽しむこともできる。窓が電子カーテンだったり、機内照明が虹色になったりと、色々なところで驚きを提供してくれるのが、個人的には面白かった。スクートについては搭乗が3ヶ月前ということもあり、詳細に覚えているわけではないが、土曜朝発〜水曜朝着で、どちらも自由に移れる空席があったという印象はないので、充足率は高いといえよう。日本語での案内もあったので、日本人CAも搭乗していたはずである。なお、スクートは成田空港ではwebチェックインできない。

エアアジアXについて

予約時はエアアジアXのBIGメンバーになることで多少安くなるようだ。クレジットカード決済よりもコンビニ決済のほうが若干(200円ほど?)安いので、こだわりがなければコンビニ決済でも十分だろう。

webチェックインをしても、成田のカウンターに行かなければならないのは変わりないが、待機列はwebチェックインのほうが断然に短いので、webチェックインすることを強く推奨する。荷物の計量は厳しい。何も考えずに2kgのノートパソコン+3日分の着替えをリュックサックに詰めて行ったが、6.2kgと言われて少し焦った。免税店でお土産をかう分には重量に加算されないので、もしタイに持って行くお土産を免税店でなく、前もって購入していたらオーバーしていたかもしれない。チェックインカウンターはNである。Nがどこかと面食らうかもしれないが、電車で来る場合は空港第2ビル駅を出て右に進んだ入口側、と認識しておけばよいだろう。

搭乗は平日午後便だったが、横一列で寝られるぐらいの空席があったので、3-4-3のエコノミーであったが快適に行くことができた。道中は基本的に照明が切られているので、本を読みたければ読書灯を利用することになる。機体は可も無く不可もなく。ただし、Wi-Fiやモニタなどはないので極めて暇である。日本語のアナウンスもあったので、日本人CAも同乗していた様子。

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ノックスクートについて

さて、帰国である。ドンムアン空港は深夜であっても、東アジア、東南アジアの各国に向けて、航空機が飛び立っているのがわかる。

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後述するが、アップグレードを利用してスクートビズである。基本的にオンラインチェックインができないので、カウンターに行かなければならないのだが、ドンムアン空港は深夜にもかかわらずLCCの乗客でエアアジア、スクートのカウンターは長蛇の列であった。そこで、スクートビズの特典で非常に高速に発券してもらうことができた。しかし、スクートビズ用の通路があるわけではないので、積極的に割り込んでいって係員にアピールする必要がある。そう考えると、アップグレードの証拠は印刷しておいたほうが捗る。

よくある質問。夜のドンムアン空港は時間をつぶせるのか?答えからいうとNOだ。実際暇であるが、少なくともWifiは飛んでいるのでノートパソコンがあれば作業はできる。また、一応マックなどはあるので食べていても良いし、お土産や屋も空いている。特に、深夜便のLCCがそれなりに飛んでいるので、空港内は人も多い。だがそれよりは、タイの中心部で遅くまで時間を潰してタクシーで来た方が良いだろう。とはいえ、2:45の便であればそれほど待ちすぎて困るということはない*10。スクートでもそうだったし、他の航空会社もそうだと思うが、普通、搭乗手続きの際に、航空機の半券は大きい断片が渡されるはずだ。しかし、ノックスクートでは、小さいほうの断片を渡される。一瞬驚いてしまったが、他の乗客もそうらしいので、良いことにした。

機内では、小刻みな横揺れが離着陸時、あるいは上空でも続き、しばしば起こされた。機体が古いせいか、それとも当日乱流だったせいだろうか。いずれにせよ、日系エアラインのように揺れについて特にアナウンスがあるというわけではない。

土曜朝着の便だったが、エコノミーはそれなりに埋まっていたものの、サイレントエコノミーは普通に空席が目立ち、スクートビズも75%ぐらいの充足率だった。B777-200ではほとんどスクートビズにする利点がない。そもそも機内のwifiなどがないので、チェックインで待たなくてよいことと、余り物の機内食が出ることぐらいだ。ただしドンムアン発の復路便はアップグレードできると、手荷物制限が15kgまで緩和される上に、すぐに機外に出られるので、成田入国もスムーズである。スクートビズでは肘掛けを上げられないことから、サイレントエコノミーにアップグレードして横になって寝たほうが、機内食で起こされずに済む分、気楽かもしれない。ちなみに機内食は日本時間8時に届いた。機内食は暖かいのでありがたいが、フルサービスキャリアのサービスに比べると、ほとんど軽食レベルである。また、搭乗した機体は日本語での案内がなかった。

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比較

機体の良さ/新しさ: スクート(B787-8) > エアアジアX(A330-300) > ノックスクート(B777-200)

無料機内手荷物: スクート/ノックスクート(10kg) > エアアジアX (7kg)

便数(成田発): エアアジアX(朝、午後、夜) > ノックスクート(昼)> スクート(朝)

webチェックイン: エアアジアX(可能) > スクート/ノックスクート(不可)

機体は新しければ新しいほど快適であることは言えるだろう。エアアジアもノックスクートも、基本的にレガシーキャリアのお下がりの機体だが、スクートは新機種を導入している。おそらくプレミアムエコノミーの快適さもこの順だろう。ただし手荷物については、スクート系列のほうがデフォルトでは少し多く持って行くことができる。往復同じ航空会社のほうが予約は間違いなく楽だが、行きは時間によってはエアアジアXで、帰りはぎりぎりまで遊んで、夜のスクートorノックスクートで帰るという選択肢もある。

色々と書いたが、特に気にせず時間の都合の合う、最安値の便を選択すればよい。ただし最安でプレミアムエコノミーに乗りたい場合は、後述の方法で、ノックスクートのアップグレードを狙うのが良いだろう。 面白いのは、エアアジアとノックスクートがほとんど同じ時間帯に出発して、同じ時間帯に到着することである。それだけ需要があるということだろうか。

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アップグレードについて

スクートでは搭乗数日前に、アップグレードの入札に参加できる旨のメールが届く。BID4BIZとよばれるこのサービスでは、最低入札額10,000円ぐらいから、スクートビズへのアップグレードの入札をすることができる。オークション方式で、競り落とすことができればアップグレードできるという仕組みだ。

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ノックスクートでは、搭乗数日前にアップグレードのオファーメールが届く。このクソ怪しいメールの75% OFFをクリックすると、OptionTownのページに遷移する*11。ここで、2つの選択肢がある。Standby UpgradeとConfirmed Upgradeだ。Confirmed Upgradeのほうが若干値段が高いが、これを選ぶとすぐにスクートビズにアップグレードされるようだ。一方で、Standby Upgradeはアップグレードできるかどうかは最悪で4時間前まで分からず、アップグレードされなかったら払い戻しとなるプランだ。

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通貨を変えたい場合は、一度 トップ画面https://www.optiontown.com/ に戻って、右上の国変更画面でJapanを選ぶとよい。2,719円でStandbyオプションが購入できるほか、確か3,500円でアップグレードを即実行できる。これは、普通にスクートビズを公式ページで買うより確かに格安だ。日にもよるが、1万〜1万5千円ほど、スクートビズとエコノミーの値段は異なる。今回は、この僅かな値段を節約してStandby Upgradeを選んだ。

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そして、勝利した。なお、これが通知されたのは出発の12時間前である。座席指定はできないので、カウンターで発券されるのを待つしか、座席の位置はわからない。アップデートの通知メールは一応印刷しろと書いてあるので、印刷したが、さてこれはいったいバンコクのどこで印刷できるか、については後述する。

なお、このメールをよく読んでみると、2席〜3席独占できるオプションが格安で手に入るほか、Flight Passとよばれるものを購入できるようだ。これは、前もって1ヶ月〜12ヶ月有効のフライトパスを2往復分以上購入すると、そのフライトパスで旅行の数日前までに、ノックスクートの便が予約できる。制限が多い代わりに、格安で航空券を購入できるらしい。オプションが2つあり、いつでもOKの券と、航空会社が決めた日は予約できない券があるが、今みるとゴールデンウィークの前半が含まれていないので、これを使えば普通に買うより今普通に予約するよりも格段に安く、バンコク往復ができそうな雰囲気である。ただ、筆者は保証しない。一応、全往復をエコノミーではなく、スクートビズにするオプションもあるが、ノックスクートにしか乗れないのでかなり辛いこと請け合いだ。ただ、例えば月一で日本に私費で帰らなければならない場合などに便利そうだ、というのが筆者の感覚である。使ってみた人はいるのだろうか?

OptionTownは便利そうで、他の航空会社でも利用できそうな感じだが、中東とヨーロッパの航空会社ばかりで、東アジアの路線が利用できるのはノックスクートしか見つからなかった*12

エアアジアXは、かつてはOptionTown経由で割引アップデートができるという情報がネットでは見られるが、現在は対応していない。そこで、機内食や手荷物を頼みたいならば、購入時に頼んでしまっても、予定外のアップグレードで損をすることはないだろう。

*1:一応国鉄の路線も近くを走っているが、あまり利用しづらい

*2:シンガポールの場合は、スクートのドンムアン経由/台北経由が安い

*3:深夜発〜早朝着はない

*4:さすがに直線距離では無理だが

*5:時間・機材は当時のもの

*6:LCCは第3ターミナル送りになることも多いが、上記の3社はどれも第2ターミナルである

*7:実際に7時間のフライトなので、水分がないとかなり苦しい

*8:今回、ノックスクートは利用できなかった

*9:シンガポール航空のサイトでオンラインで申請することができるのだが、XWではじまる便を登録することができなかった

*10:朝4時台のエアアジアはしんどそうだ

*11:日本語での説明サイトがほとんどない。

*12:ロイヤル・ヨルダン航空のヨルダンー香港便は一応あったが、ロイヤル・ヨルダン航空は日本に乗り入れしていない